矯正を始める年齢とは? 年齢制限はあるのか?
小児に関しては、小学校2年生と5年生が最適と考えています。
なぜなら小学校2年生は、下顎の前歯4本が生え揃う年齢で、乳犬歯がまだしっかりしているので下顎の側方拡大(顎を横に広げる)には最適な年齢だからです。
また5年生は第2乳臼歯が永久歯と抜け替わる時期で、この時期に永久歯への生え変わりがスムーズに行われないとその後ろにある6歳臼歯(永久歯)が前方に転位(前に移動)したり前方傾斜してしまい次に生えてくる永久歯の萠出スペースを減らしてしまい、歯並びを乱してしまうのでその予防も兼ねてこの時期から矯正を始めるのが最適です。
一方、成人において何歳までにしないといけないという年齢制限はありませんが、矯正治療を始める前に歯周病や虫歯の治療を完了いる事が条件です。但し年齢が若い方が骨や歯茎の状態がいい条件で治療できるのは確かです。
歯は強い力で動かせば早く動くという事ではありません。歯は骨の中に歯根膜という靱帯という繊維で繋がっています。その繊維を圧縮したり引っ張ったりして骨の細胞に刺激を与えることで骨の細胞の新陳代謝(細胞の生まれ変わり)によって歯が徐々に動くのです。よって年齢が若くても代謝の悪い人は比較的矯正期間が長くかかります。反対に年齢が高くても代謝の良い方は矯正期間が短いことがよくあります。
よって矯正期間中は、毎日軽い運動やシャワーだけで済まさず湯船に入って発汗するまでの入浴をお勧めしています。
ちなみに当医院での最高年齢は78歳の方で、80歳まで矯正治療をしていました。
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