成長期だからこそできる
矯正治療があります
矯正治療は大人になってからでももちろんできますが、子どもの頃に行う方がより良い治療効果を得られます。成長期の子どもは骨が柔らかく、狙った方向に顎の成長を誘導できる、歯を動かしやすいといったメリットがあります。症状によっては短い期間、少ない費用での治療も可能で、大きな力を加えずに無理なく矯正治療を行うことができるため、当院では子どものうちに矯正を始めることをおすすめしています。
限られた期間だからこそできる矯正治療は大変魅力的と考えています。成長期のこの時期こそ、乱れた歯並びや噛み合わせを正しい状態へ導いてあげましょう。丁寧なカウンセリングを行いますので、是非一度ご相談ください。
お子様にこのような症状はありませんか?
猫背で姿勢が悪い
音をたてながら食事する
いつも口をぽかんと開けている
風邪をひきやすく扁桃腺が腫れる
寝起きが悪く、日中でもぼーっとしている
就寝中はいびきをかいている
もし当てはまる項目が多ければ、お子様は口呼吸かもしれません。
今後の成長に影響を及ぼすことが多いので、矯正治療で改善しましょう。
小児矯正のメリット
- 顎の骨の成長を正しい方向に促せる
- 磨き残しが減り、虫歯の予防につながる
- 将来抜歯をするリスクを軽減できる
- 二次矯正が不要になる可能性が高くなる
(必要な場合でも、短期間で良好な結果を得られる) - コンプレックスを解消し、心から笑顔になれる
当院の小児矯正に対する思い
小児矯正を始める上で最適とされている時期は、小学2年生と5年生です。顎の成長時期は実は上下で差があり、上顎は10歳あたりで成長が終わり、下顎は20歳あたりまで成長します。だいたい小学2年生くらいになると下顎の前歯4本が永久歯に生え変わり始めますが、ここが一次矯正を開始するタイミングの目安となります。犬歯が乳歯のうちに顎の幅を拡げておくことで永久歯がきれいに並び、二次矯正ではスムーズな治療が可能となります。
また、小学5年生くらいになると、全ての永久歯が生え揃いますので、ここからは二次矯正(本格的な矯正治療)に移行します。症状によっては早期に矯正を開始すべきケースもありますので、もしお子さまの歯並びや噛み合わせで少しでも気になることがございましたら、是非当院へお早めにお越し下さい。ご相談の上、最適な方法で治療を行い、お子さまの健全な成長をサポートします。
こんなお悩みがあればぜひご相談ください!
当院で使用する矯正装置
当院では歯列や噛み合わせ、顎の骨の状態に合わせた適切な治療ができるように、様々な矯正装置をご用意しております。
以下はその一例で、不正咬合のタイプや上顎・下顎どちらの矯正を行うのかによって使い分けます。
下顎の永久歯が生えるスペースを確保するための装置 / バイヘリックス
上顎の永久歯が生えるスペースを確保するための装置 / クワッドヘリックス
短期間で上顎の骨のつなぎ目を拡大する装置 / 急速拡大装置
出っ歯(上顎前突)を改善する装置 / ハーブスト
後ろにずれている下顎を前方に移動させる装置 / ツインフォース
受け口(下顎前突)を改善する装置 / フェイスマスク
前歯の歯列がガタガタになっています。下顎の歯列が狭く、大臼歯も舌側に倒れています。
成人であれば、抜歯して歯列矯正をすることになりますが、年齢がまだ若く、下顎が側方に成長するのが可能と思われるので、下顎を拡げる治療を行いました。
バイヘリックスという装置を装着しました。下顎の成長に合わせて側方に拡大させる装置です。
装置を外した状態です。最初と比べると下顎が横に大きく広がり、前歯が一列に並んでいるのが分かります。まだ乳歯が残っているので、永久歯に生え変わったら歯列矯正を行う予定です。
前歯の歯列がガタガタになっています。下顎の歯列が狭く、大臼歯も舌側に倒れています。
成人であれば、抜歯して歯列矯正をすることになりますが、年齢がまだ若く、下顎が側方に成長するのが可能と思われるので、下顎を拡げる治療を行いました。
バイヘリックスという装置を装着しました。下顎の成長に合わせて側方に拡大させる装置です。
装置を外した状態です。最初と比べると下顎が横に大きく広がり、前歯が一列に並んでいるのが分かります。まだ乳歯が残っているので、永久歯に生え変わったら歯列矯正を行う予定です。
乳歯が抜けたスペースに対して、永久歯が大きく、スペースが足りない為、
このままだと永久歯が重なってしまう恐れがあります。年齢がまだ若く、顎が側方に成長するのが可能なので、上顎を横に拡げる治療を行いました。
クワッドへリックスという装置を上顎に装着しました。少しずつ横に拡大させていきます。
装置を外した状態です。上顎が横に広がって、永久歯が重ならずに並んでいることが分かります。まだ乳歯が残っているので、全て永久歯に生え変わったら、歯列矯正していく予定です。
乳歯が抜けたスペースに対して、永久歯が大きく、スペースが足りない為、
このままだと永久歯が重なってしまう恐れがあります。年齢がまだ若く、顎が側方に成長するのが可能なので、上顎を横に拡げる治療を行いました。
クワッドへリックスという装置を上顎に装着しました。少しずつ横に拡大させていきます。
装置を外した状態です。上顎が横に広がって、永久歯が重ならずに並んでいることが分かります。まだ乳歯が残っているので、全て永久歯に生え変わったら、歯列矯正していく予定です。
上顎が小さく、生えてきた永久歯が大きい為、永久歯が全て歯列に収まらない可能性がある症例です。まだ年齢も若く、側方・前方共に拡大できる年齢なので、装置で拡げる治療を行いました。
急速拡大装置という矯正装置を使用します。毎日、装置の中央部分を付属のフックで回すことで、徐々に開いていきます。約1ヶ月程で拡大できますが、半年間はそのまま装置を外さず、固定します。
側方・前方共に拡大され、永久歯が生えてくるスペースが出来ています。まだ乳歯が残っているので、永久歯に生え変わったら、歯列矯正を行う予定です。
上顎が小さく、生えてきた永久歯が大きい為、永久歯が全て歯列に収まらない可能性がある症例です。まだ年齢も若く、側方・前方共に拡大できる年齢なので、装置で拡げる治療を行いました。
急速拡大装置という矯正装置を使用します。毎日、装置の中央部分を付属のフックで回すことで、徐々に開いていきます。約1ヶ月程で拡大できますが、半年間はそのまま装置を外さず、固定します。
側方・前方共に拡大され、永久歯が生えてくるスペースが出来ています。まだ乳歯が残っているので、永久歯に生え変わったら、歯列矯正を行う予定です。
下顎が小さく、上の前歯が前に出ている状態です。
中学生ですが、全て永久歯に生え変わっていた為、抜歯して、ワイヤー矯正をしながら、下顎を前に出す装置を併用して、上顎が前に出ている状態を改善することにしました。
ワイヤー矯正中、ツインフォースという装置を装着しています。
強制的に下顎を前に出すことで、上顎との噛み合わせを改善しました。
ワイヤー、装置を除去した状態です。歯列も綺麗になり、前に出ていた歯も中に入りました。
下顎も前に成長しているのが分かります。
下顎が小さく、上の前歯が前に出ている状態です。
中学生ですが、全て永久歯に生え変わっていた為、抜歯して、ワイヤー矯正をしながら、下顎を前に出す装置を併用して、上顎が前に出ている状態を改善することにしました。
ワイヤー矯正中、ツインフォースという装置を装着しています。
強制的に下顎を前に出すことで、上顎との噛み合わせを改善しました。
ワイヤー、装置を除去した状態です。歯列も綺麗になり、前に出ていた歯も中に入りました。
下顎も前に成長しているのが分かります。
上顎が小さく、受け口(反対咬合)になっている症例です。
上顎に装着する急速拡大装置と併用することで、側方と前方へ拡げていきます。
主に、就寝時に装着して使用していきます。(1日10時間以上を目安に装着します)
1年2ヶ月で改善しました。上顎が側方・前方に拡大、成長していきます。
この後、身長が止まるまではワイヤー矯正をして歯列を整えていきます。
下顎後退症例(下あごが後ろに下がっている症例)
日本人は、海外に行くと概ね年が若く見られます。その理由は下あごが小さく下がっているので、童顔に見えるのです。そのため上あごが前に出ているように見えて、出っ歯に見られることがよくあります。下記の症例も下あごが小さく上の歯が出ているように見える症例です。
通常なら上の歯を抜いて上の前歯を引っ込めて治す症例ですが、
年がまだ若く下あごがまだ成長するのが可能と思われたので、下あごを前に成長させることを先に行いました。
ハーブストと言う、装置を上下の歯に装着しました。下あごを前に成長させる装置です。
装置を外した状態です。下あごが前に成長しているのが分かります。
まだ乳歯が残っているので、中学生になった頃に歯列矯正をしていく予定です。
下あごが前に出て、横顔のプロフィールが改善されました。上の前歯の位置も良くなりました。(上の前歯は今回触っていませんので、下の前歯が上の前歯の位置に揃ったため改善されたと思われます)
当医院では、成長期であれば骨格を根本から改善した上で矯正を行っています。小学生の時期であれば十分可能と思いますので、是非ご相談に来てください。